「幻想工房」の雑記帳。 管理人の頽廃的でデカダンな日々を赤裸々全裸に記録
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『銀盤カレイドスコープvol9 シンデレラ・プログラム』 読了
2007-01-27 Sat 09:09
銀盤カレイドスコープvol9 シンデレラ・プログラム』(海原零・集英社SD文庫) 読了
kaleidscope9
感動の最終巻!!
2010年、バンクーバー五輪。
重圧に耐え抜いてショートプログラムの演技を終えたタズサは、リアに続いて僅差で2位。打倒リアの微かな手応えを感じたタズサだったが、滑走順は不運にもリアの直後。そして、ようやく明かされた"女帝"リアのフリー演技。その全貌が明かされた時、タズサは、マイヤは、そして世界は戦慄する。次々と繰り出される神業にただ圧倒されるタズサ。平常心を失った彼女は自分を見失い、信じられないミスを連発し・・・

まず、リアのフリー演技にかなり力が入っている。リアはある意味タズサ以上にフリーナンバーの描写に力が入っていたのだが、今回の"マリオネット・ナンバー"はこれまでの"スクールガール・ナンバー"や"アラビアンナイト・ナンバー"以上に力が入っているというか。その演技に圧倒されたマイヤは適切なアドバイスを出来ず、タズサも動揺から立ち直れず、フリープログラム24人中、21位。
かつてリアは「居場所がなくなったら、私の家に来ればいい」と告げた。
・・・地球上に、タズサの居場所はなくなった・・・

リアに完膚無きまでに叩きのめされたタズサはほぼ再起不能状態に陥る。
コーチとしての自分の至らなさをさらけ出してタズサを気遣うマイヤも、タズサを慕うサーシャたちの励ましも、キャンディの煽りも全て不発。かつては危機を助けてくれたピートももういない。銀盤で滑ろうとすると吐き気が押さえられない。
このドン底の姿は、まさにテンプルが打てなくなった『あしたのジョー』のジョー。マイヤ登場以来、スポコン調のノリではあったが8巻・9巻は特にその傾向が顕著であるかも知れない。この9巻は全体の3分の2近くが、タズサは悶々と悩み苦しみ抜く姿がこれでもか、と描かれる。
そんなドン底のタズサを立ち上がらせたのは、やはりガブリー。そもそもタズサに打倒リアを決意させたのも、致命的な故障を抱えながらも打倒リアを目指し続けるガブリーの姿勢に心を動かされたからだ。
誰もが諦めた"女帝"リアの打倒に、血塗れになりながらも不屈の闘志で挑む"聖女"ガブリー。鬼気迫るその演技がタズサのハートに火をつける。そしてタズサは・・・
対照的に見えて、実は似たもの同士のタズサとガブリー。7巻から9巻を一纏めに考えるならある意味、ガブリーに始まり、ガブリーに終わったと言えるかも知れない。・・・ガブリーファンの身贔屓かも知れないが。
タズサやリアは無論のこと、このガブリーに限らず至藤響子、ドミニク、ステイシー、キャンディ、マイヤといった脇役たちにもちゃんとした見せ場が用意されている。このシリーズのキャラクターたちはいずれも魅力的だったが、最終巻も実に私好みの展開であった。最後に、頑張り通したタズサたちと海原先生にお礼を言いたい。ありがとう、そしてお疲れ様。また何か別の形で出会える様に。
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