「幻想工房」の雑記帳。 管理人の頽廃的でデカダンな日々を赤裸々全裸に記録
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『アニメ文化外交』 読了
2009-05-29 Fri 04:58
『アニメ文化外交』(櫻井孝昌・ちくま新書)
anime diplomacy
「世界はこんなに日本が好きだ!」(帯の煽り文句より)
アニメ・サブカル好きには文句なしにオススメ
アニメ好きじゃない人にとっても、「diplomacy」とは何かを考えさせてくれる好著
「アニメ」「オタク」と聞くと、未だに眉を顰める人が多い。
まぁ、重度のアニメオタクを自認する私から見ても、一部のアニメファンの暴走ぶりが目に余るときがあるのも確かだが・・・ 海外では、日本国内以上に肯定的に捉えているアニメファンが非常に多いことが、これでもかと例示されている。
 ミャンマー
 ベトナム
 ラオス
 タイ
 サウジアラビア
 チェコ
 イタリア
 スペイン
 フランス
 ドイツ
どの国にも、「Anime」(Anime=日本製アニメ Animation=その他のアニメ らしい)の熱狂的なファンがいるのだ。他にも、漫画やゲームなど、より幅広いサブカルチャーで捉えるなら、全世界に日本に好意的な「親日家」が散在していることになる。

こういった、海外の「アニメファン」と民間企業の情報コンテンツである「アニメ」について、いかに外交の助けになるのかという点と、「官」がどのような役割を果たせるのか、その現状や秘めた可能性、問題点などを砕けた表現で非常に判りやすく説いてくれている。
著者はあくまでアニメは外交の「道具」であると説く。
効用は、
①日本という国への関心・理解の強化
  アニメに登場する「歌舞伎」「将棋」をきっかけに日本の伝統文化への関心も増す
②日本経済に対する貢献
  耕地無し、資源無しならブランド育成に力を入れるのは至極真っ当
③クリエイターの交流
④日本語の普及

  「吹き替え無し」で楽しみたい・最新刊を早く読みたい → 日本語を勉強する
  下手なPRよりもよほど効果的
⑤社会モラルの形成
  「日本のアニメは全体としては平話を訴えている」
  という、海外のファンの指摘は正しい。これは目から鱗だった 
と列挙されている。
また、21世紀に入ってからの地球規模の爆発的なアニメ人気の広がりインターネットの動画共有サイトによって引き起こされていることや、その動画共有サイトの氾濫による「観放題」状態がアニメ製作会社の収入を細らせている現状についても言及されており、非常に冷静な分析だと感心させられる。また、アニメの質的低下を避けるために高等教育機関の役割について言及してある点も大いに評価できると言えよう。もちろん、所詮はサブカルチャーである。効果が限定的だという指摘もあろうが、たとえば全世界の0.1%の人間がアニメファンになれば、600万人以上の「親日家」が誕生することになるのだ。
問題になるのは、実はこういった秘められた力に日本人自身が無自覚なことも指摘してある。著者はこれを鎖国時代の浮世絵にたとえているが、全くそのとおりであろう。「浮世絵」だって、その名のとおりに当時はサブカルチャーであったはずだが、海外の文化に与えた影響は計り知れなかった。有効利用できるなら、可能な限り利用するのが「外交」だろう。
ぜひ、こういった民間コンテンツを有効利用してほしいものだ。

ただ、そういった一般論よりも伝わってくるのは、各国の若者たちがアニメにかける情熱だろうか。あるいは、日本のサブカルチャーに寄せてくれている「純粋な好意」が、そう感じさせるのかも知れないが。「涼宮ハルヒの憂鬱」や、「コードギアス」に熱狂するファンが全世界にいることにいい知れない喜びを感じた(お

てか、軍事政権下のミャンマー「コードギアス」って、洒落にならないだろ(^^;
と思っていたが、やはり美形は強い!! しっかり、女の子のファンがいる模様だ。
「涼宮ハルヒの憂鬱」に登場する「ハレ晴れユカイ」ダンスがパリで大流行し、日本人はパリの町並みやブランド品に憧れを抱く。
・・・これは本書の指摘する様にまさしく「相思相愛」だ。
「涼宮ハルヒの憂鬱」(兵庫県西宮市)と「らき☆すた」(埼玉県・鷲宮神社)の聖地巡礼を果たしたチェコ人の若者の情熱、「平話を訴える日本アニメは日本政府のプロパガンダなのか?」と真剣に問うドイツの若者、いずれも彼らはアニメを通して、日本に好意を寄せ、日本を理解しようとしてくれている。こんなに素晴らしいことはないだろう。
それだけに、胸を突く発言もあったりする
 「Animation is my herat and my passion,but I am like a drop of water in desert」
(p117 カンボジアのCGクリエイターの若者より)
どんなに好きでも、充分にアニメの楽しみを充分に享受できない環境もあるのだ。

いつか、
 「シャーリーとカレンならどっちが好きだ?」 
 「いや、C.C.だろ!」
 「可憐なナナリーが一番に決まってるじゃん!」
とか、
 「長門は俺の嫁」
 「いや、お父さん(主流派)はそんなこと認めません!」(ネタ濃すぎ
とか、そういうネタで外国人と盛り上がってみたい。それは、きっときっと素晴らしいことだと思う。
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この記事のコメント
>軍事政権下のミャンマーで「コードギアス」って、洒落にならないだろ

全くその通りだと思います。

まあ、福山潤さんは『コードギアス』ルルーシュ役で
声優アワード海外ファン賞を取ったくらいですから(イミフ)
2009-05-29 Fri 23:22 | URL | KohS #j0.daZ2g[ 内容変更]
コメントしに来ました。
>軍事政権下のミャンマーで「コードギアス」って、洒落にならないだろ(^^;

 ううむ乱世だから蒼天航路も何れは名が挙がるのだろうか?ま、優れた指導者を待ち望む声は日本も同じですが。

>、「コードギアス」に熱狂するファンが全世界にいることにいい知れない喜びを感じた

 うおお、これは素敵です。でも反対に嫌いなアニメって書いてあるのでしょうか??
2009-05-30 Sat 00:54 | URL | 五遷・主簿 #SFo5/nok[ 内容変更]
◆KohSさん
>コードギアス
大人気みたいですよ。著者の櫻井さんへのメールでも海外のファンの「ルルーシュねた」は非常に多いとか。ヨーロッパでも大人気みたいですが、作中ではEUは微妙な役割でしたよね(^^;
でも、神聖ブリタニア帝国=イギリスだからok?
>福山潤
オーディオコメンタリ時とのギャップが一番笑えます(お
確かに、特徴的な声質ですよね

◆五遷・主簿さん
この間は、返信遅れて申し訳ございませんでした<(_ _)>
>蒼天航路
どうでしょうね~
やっぱり、ここから「三國志」に入るのはいろいろ辛いと思うんですよ。

>嫌いなアニメ
そういった意見は書かれていなかったりします。
もちろん、洋の東西を問わずオタクというのは「深い」人たちが多いので、好みが噛み合わずに「嫌い」という人も多いでしょうね~
2009-05-30 Sat 02:13 | URL | オジオン #-[ 内容変更]
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