「幻想工房」の雑記帳。 管理人の頽廃的でデカダンな日々を赤裸々全裸に記録
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『カラミティナイト -オルタナティブ-』1巻・2巻 読了
2009-04-21 Tue 05:15
『カラミティナイト -オルタナティブ-1巻・2巻(高瀬彼方・GA文庫)読了
calamity knight alternative 01calamity knight alternative 02
5年間の沈黙を破って、ついに伝説の名作シリーズが再始動!!
更新が滞りがちなのに、やけにレビューのエントリーが早いのだが・・・
 決して他意はない他意はないのだ!純粋に、この作品の再刊を待ち望んでいた!!

Amazon 1巻2巻   bk1 1巻2巻
嘘です。
高瀬先生、キャラソンCDが欲しいんです(本音

1巻・2巻のレビューがセットになっているのは、元々は旧版「カラミティナイト」では『カラミティナイト』として上梓されていたことに因る。で、旧来からのファンとしての困った習性なのだが、どうしても保守的になってしまう部分がある。
この新版「カラミティナイト」の始動にあたって、かなりドラスティックな改編があることが予め告知されていた。すなわち、「遠野忍の女性化」である。当初、個人的にはこの設定変更には違和感を覚えていた。はっきり言うと、否定的だった。
「魅力的な作品には、魅力的な悪役が必要」というのが私の信念で、この「カラミティナイト」シリーズには雪村和彦先生という、マッドでイカレた素晴らしい悪役が配されていた。彼が悪役として輝いているのは、やはり智美に対して愛憎半ばする屈折した感情を抱いている点に因るところが大きいと考えていたし、結果的に「婚約者をとられた」忍に向ける底冷えする様な憎悪があればこそだと思っていた。雪村先生が悪役として輝くには、やはり遠野忍のポジションは少年の方が適当だろう、と考えた訳だ。
この思いは、読み始めるまで消えることはなく、新刊を購入しながらも
 「旧版の復刻の方がうれしいけど、贅沢は言えないよな」
くらいに考えていた、というのが正直なところだった。

で、読み進めていくと特に違和感を覚えることなかった。
ただ、「変更前よりも良かった」と感じることもなかった ・・・1巻のラストシーンまでは。

黒騎士ランスロットは、妄想・狂気を魔力に換える智美の戦うための姿であり、それは智美が妄想する「理想の騎士」の投影であり、旧版ではモデルとした遠野忍の姿をとっていた。当たり前の話だが、智美は女性で忍は男性である。従って、智美と黒騎士ランスロット(♂)の間には、やはり微妙な「ズレ」があった。しかし、女性であるホリィをモデルとする黒騎士ランスロット(♀)と智美の間には、この「ズレ」が存在しない
黒騎士ランスロット(♀)は、より正しく沢村智美の妄想を具現化する存在であり、戦うランスロットと智美の一体感が増したことによって、物語の緊張感が高まったことがハッキリと感じ取れた。

何度も何度も智美がランスロットに変ずるシーンを読み返したが、やはり良い。
初めてランスロットに変ずる1巻ラストのシーンも気に入っているが、2巻p273のシーンがより印象的である。
「・・・私の中の、断ち切れない想い・・・」
「捨てきれない大切な想いを、力に変えて・・・。お願い、ランスロット・・・!」


こう来られたら、読者として智美を応援せざるを得ないじゃないか。


もともと頭のネジが緩い人間だが、大好きなシリーズのレビューとあっていつも以上に興奮気味だが許して欲しい。5年待たされた上に、書けば書く程このシリーズの持つ魅力を伝え切れないもどかしさが高じてくるものだから、本当に罪なシリーズである。が、私の乱文の中にもどこかしら琴線に触れるものがあった旧版読者の諸兄は、是非新たに生まれ変わったこのシリーズを手にとって頂きたいと願っている。
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