「幻想工房」の雑記帳。 管理人の頽廃的でデカダンな日々を赤裸々全裸に記録
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『黄昏色の詠使いIII アマデウスの詩、謳え敗者の王』 読了
2007-11-10 Sat 01:21
黄昏色の詠使いIII
『アマデウスの詩、謳え敗者の王』(細音啓・富士見ファンタジア文庫) 読了
eve03
色彩と旋律の魔術師"名詠士"たちが奏でる、ファンタジーシリーズ第3巻
ここに来て、急展開か?
『イヴは夜明けに微笑んで』以来、ファンになったシリーズ
このシリーズの語り尽くせぬ素晴らしさと、ごくわずかな瑕疵については既刊のレビューで自分なりにまとめてあるので、そちらを参照のこと。
ストーリーとしては、名詠士としては明らかに異色の能力を開花させつつあるクルーエル、なかなか上達しない"夜色"名詠に思い悩むネイト、葛藤を乗り越えて前巻から引き続いて"影"と対峙するエイダなどがメインをはっており、それに"イ短調"の面々が絡んできたり、2巻ではあまり出番に恵まれなかったミオにも見せ場があったりと、主要キャラクターを可能な限り登場させようとした形跡が見て取れる。ただ、これは残念ながら良い方向ばかりには作用しなかったと言わざるを得ない。理由は、後述する。
そこに、これまで明確な形で登場してこなかったがようやく「敵」が姿を現しはじめる構成になっている。正直、この当面の「敵」は小物っぽい。だが、1巻では姿を現さず、2巻ではその影がちらつきはじめて、と段階を踏んでからの登場だけに不気味さやインパクトはなかなかのもの。また、この突然変異的な「敵」の存在と、カインツやイヴマリー、クルーエルらに絡まりつくようにはり巡らされてきた伏線が徐々に明らかになっていく構成は、読んでいて惹きつけられるものがある。キャラクターは実に生き生きとしているし、設定の妙もあり、読み応えがあるのは相変わらずだ。
ただ、ここからはやや残念な話
読んでいて、一番違和感を覚えたのは
 「これは誰の物語なのだろうか
という点だろうか。
無謀な誓約を交わし合ったカインツとイヴマリーなのか、イヴマリーの遺志を継いだネイトなのか。そのネイトを見守るクルーエルなのか、あるいは自己の矛盾を克服していくエイダなのか。これが正直、ぱっとしないのだ。上述したとおり各キャラクターは魅力的なのだがピントを絞り切れていないため、一個のラノベ作品として見た場合にはプラスばかりに作用していないのが残念。特に"虹色名詠士"ことカインツの存在感の稀薄さは哀れを覚える。もちろん、この「黄昏色の詠使い」シリーズはまだ完結していない。今後の作品次第では、この3巻にとんでもない伏線が仕掛けられていたことが判明し、この評価を撤回する可能性もある。いや、むしろそうであって欲しいのだが、それは続編を読んでのお楽しみと言うこと

既刊
1巻 2巻
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