「幻想工房」の雑記帳。 管理人の頽廃的でデカダンな日々を赤裸々全裸に記録
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『付喪堂骨董店 3 不思議取り扱います』 読了
2007-11-08 Thu 02:50
『付喪堂骨董店 3 不思議取り扱います(御堂彰彦・電撃文庫) 読了
tukumodou03
安心の品質 導入・オチにソツのない短編ライトノベル 
シリーズ第3巻 既刊を楽しめた人には文句なしにオススメ
シリーズ恒例短編4本構成。
毎度の如く品質は安定しており安心して読める。レギュラーキャラやシリーズのカラーなどについては本稿末尾にリンクされている既刊レビュー参照。

それでは恒例の短編個評に
ネタバレ全開なので、未読者の諸兄はそのへんをご了承の上でどうぞ

「箱」 アンティーク名:不明
"過去の罪"を仕舞いこんだ「箱」を巡るライトミステリィ
個人的には、3巻で最もライトノベルらしい作品だと感じた
行方不明になった猫を探す麻美に協力することになった刻也と咲は「猫屋敷」に乗り込む。刻也は屋敷の中で不思議な箱を目にするが、その直後に麻美が行方不明となる。「猫屋敷」の女主人を疑う刻也だったが・・・
「記憶と記録」(1巻)や「静寂」(2巻)同様、主人公である刻也の思いこみ(大前提)がひっくり返されるのはミステリィの定石。ライトミステリィとして必要充分な叙述トリックが施されている。ラストがややあっさりしすぎている感もあるが、
 屋敷「探偵には向かないねぇ」
という台詞に対する、「・・・大きなお世話だ」が照れ屋の刻也らしい

「人形」 アンティーク名:「螺子」「糸」
螺子と糸にまつわる、二体の"人形"の思い
う~ん、一番理解するのに時間がかかった作品
アンティークの過去にまつわるエピソードが中心になっている、という意味では「像」(1巻)の系譜につらなる作品と言うことになるだろうか。「人形師の正体」にスポットを当てるならミステリィにもなるが、「箱」ほどのキレはない。クモとアゲハのラブストーリーとして読めばクライマックスは盛り上がるし、この二人を刻也と咲にオーバーラップさせるような構成は悪くはなかったけど、ややあざとかったかもしれない。
ラストについては、読む人によって解釈が分かれるかもしれない
こういうのは結構好き。

「夢」 アンティーク名:「香炉」
幸福な「夢」か、つらい「現実」か 二者択一を迫られるたのは・・・
全力で二次元世界への帰化を目指している者としては、なかなか耳の痛いお話(お
一般的な道徳観念では、もちろん「現実」を選択することになる。刻也も、「周囲の人間のことを考えてやれ」という意味で「現実」を選択するように促している。至極常識的な対応だが、やがては刻也自身が選択を迫られることになる。
すなわち、幸福な「夢」か、つらい「現実」か
個人的には、ストレスが全くない「夢」の世界が幸福だとはちょっと思えない。そういう意味では幾分逆説的になるが、失うことによって「現実」から完全に目を背けたくなるほど大切な人がいる、というのはとても幸福なような気がしてきた

「眠り姫」 アンティーク名:「香炉」
"眠り姫"の唇を奪ったのははたして―?
お待たせしました、毎度の恒例の咲萌えタイム!
「プレゼント」(1巻)、「化粧」(2巻)と同じ系譜につらなるラブコメ要素強めの、各巻のラストを飾る短編。お話的には、前の「夢」の後日譚。「香炉」の灰に思わぬ副作用があり、毎日12時間ずつ交代でしか起きていられなくなってしまった<刻也と咲。呪いを解くためにはキスをする必要がある、と都和子にけしかけられた二人は―
毎度の如く、刻也と咲のすれ違いっぷりが微笑ましい。
キスする前に必死に歯磨きする咲たん萌え、都和子さんが刻也に口づけしようとするのを無意識に止めようとする咲たん萌え、なかなか思い切れない刻也に安心しつつも失望を隠せない咲たん萌え、呪いが解けた経緯を聞いてがっかりして不機嫌になる咲たん萌え、でも真相に思い当たると一転して嬉しそうになる咲たん萌え
あぁ~、男の刻也はどうでもいいや(お

他にも、「箱」では猫好きであることが明かされるなど咲は良いのぉ~
とかここまではっちゃけてみたけど、実はそう萌え転がってばかりはいられない
この3巻の「人形」・「夢」の隠れテーマは
 「咲を失ったらどうするのか?」
という刻也への問いかけになっている気がしてならないのだ。
「死目」(2巻)では、咲の不幸な過去について示唆する内容が見られたが、これはやはりどう考えても今後、刻也と咲にとっての試練の伏線に思えてならないのだが・・・ 

既刊
1巻 2巻
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この記事のコメント
今回の話で一番好きなのは『夢』でしたね。
しかし、香炉といい、振り子といい、アンティークって学生さんが買えるほど安いんでしょうか。
何か売った側は明らかに効果を知っていたぽいですし。
どうせ破滅する(回収可能)とわかっていて渡したようにも思えるのですが・・・・
いやでも、アンティークが持ち主を選んだとも言っているし・・・何がしたいのか謎だらけです。

ちなみに、あの香炉を使って二次元世界の住人になることが可能なら、全財産はたいても
2007-11-10 Sat 19:14 | URL | 南斗 #leF2ecbc[ 内容変更]
>>アンティークの売買
このへん、ノリは「笑ゥせぇるすまん」とかと同じでしょうね~
付喪堂の姉妹店の店長は積極的に学生にもアンティークを売っているっぽいですね。都和子さんは金を積まれても断ることがありましたけど。
それ以前に、私は付喪堂の経営状態が心配です
いや、あまり儲かっていそうにないですから(^^;

>>香炉
あれ、良いですよね
もうちょっと歴史の勉強がしたいとか、まだ三次元世界にも多少の未練がありますから躊躇しちゃいますけど、そういうのが無くなったら検討しちゃうかもしれません。
2007-11-11 Sun 01:59 | URL | オジオン #-[ 内容変更]
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