「幻想工房」の雑記帳。 管理人の頽廃的でデカダンな日々を赤裸々全裸に記録
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『ダークエルフの口づけ III』 読了
2007-11-01 Thu 04:22
ソード・ワールド・ノベル
『ダークエルフの口づけ III』(川人忠明・富士見ファンタジア文庫) 読了
sw.darkelf03
"混沌の王国"ファンドリアを舞台とした悪漢小説シリーズ、第3巻
ますます激しさを増す暗闘、そして明かされたアマデオの出自は・・・
そういう訳で、安心クオリティの第3巻
既刊同様、ファンドリア王国内で陰に日向に影響力を振るう貿易商ギルド、盗賊ギルド、暗殺者同盟、ファラリス教団、ダークエルフの里などが繰り広げる仁義なき駆け引き・暗闘がメインとなっている。
商業ベースのファンタジー作品だと、どうしても主人公達の力押しでストーリーが展開されてしまいがちで、「ソード・ワールド」シリーズも近年はとくにその傾向が顕著であったと言える。しかし、このシリーズはその真逆。スカッと胸をすくようなカタルシスはないが、複雑に利害が絡まった各グループの暗闘を丁寧に描いており、そういう面では読み応え抜群「ソード・ワールド」の世界知識はなくても充分に楽しめるつくりになっており、力押し一辺倒の作品に飽きを感じている方には、是非おすすめしたい。
この3巻は、過去のある出来事からはじまる。
この出来事から、ファンドリア王国に冠たるララサベル公爵家の隠されたスキャンダルと、アマデオの出自が明らかにされていく。アマデオの父親とララサベル公爵の関係、公爵と戦った"凶手"の正体、サンク・ベラスタ監獄に収監されている謎の囚人について、カマラサらファラリス教団の暗躍など、ちょっとしたミステリィ仕立てになっており、読んでいてぐいぐいと引き込まれていくような構成になっている。
この巻のラストで、シリーズは大きな転機を迎える。
ペニートが会館の保安主任となり、アマデオは乞われてエビータの護衛として会館を去る。ベラに憧れ、守られてきた"楽園"からアマデオは旅立っていくことになる。守られる立場から、エビータを守る立場に変わったわけだが・・・熱血漢で好青年だが、海千山千の曲者が跳梁跋扈するファンドリアでアマデオが、本当にエビータを守れるのか。読者の自分までもが不安な気持ちになってしまうが、ここらあたりは続編に期待
ライトノベルらしく、目玉のキャラクターについて付記するならやはりこのシリーズの二大ヒロインともいえるベラとエビータについても触れておきたい。これまで、姉のラフエンテ伯爵妃や盗賊ギルドの幹部"百顔"ラミアらの言うがままに生き、ベラに純粋な憧れを見せてきたエビータが「女性」として自立しつつあるのがポイント。アマデオを意識する余り、アマデオが憧憬の視線を向けるベラにキツくあたってしまうところがまた愛らしい。念願かなってアマデオはエビータ専属の護衛となったが、エビータはアマデオの出自を知らない。このへんがストーリーにどう絡んでくるか、注目。・・・あまり、幸せな結末は望めそうにないが・・・
そして、ベラ。今後、どの様な形でストーリーに絡んでくるのか、見当もつかないが、今回でもやはり「冷徹」ではあっても「冷酷」ではないことが明確になった。ファンドリアも暗躍する闇社会の重鎮として冷たく計算を働かせて"盤上の駒"を指しながらも、敵方の"駒"にさえ情けをかけるのは、やはり彼女の生来の優しさだろう。それに本人が無自覚だというのがまた面白いと感じた
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