「幻想工房」の雑記帳。 管理人の頽廃的でデカダンな日々を赤裸々全裸に記録
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『海をみあげて』 読了
2007-07-31 Tue 00:02
『海をみあげて』(日比生典成・電撃文庫) 読了
umiwomiagete01
「鯨が空を飛ぶ不思議な町」を舞台にしたノスタルジックな正統派ジュブナイル小説
非常に無難かつよくまとまっているが、やや物足らない
舞台設定は至ってシンプル。
かつて大震災に見舞われた浅霧町。10年前の震災からようやく復興しはじめた何の変哲もない街・・・ 鯨が空を回遊していることを除いては、だが。そんな鯨に魅せられたヒロイン小日向真琴を中心として、彼女との淡い恋の相手となる鈴村洋介や浅霧町の人びととの触れあいや、鯨を通して描かれるちょっとしたファンタジックな短編3作からなる構成。
真琴は年頃の女の子らしい繊細さと竹を割ったような小気味の良さを併せ持つ魅力的なヒロインで、高校受験を控えた中学三年生として等身大のキャラクター造形だと言える。彼女を取り巻くキャラクターたちも鈴村洋介を筆頭に、一風変わってはいるがいずれも暖かなキャラクターばかりである。突飛な展開やキャラクターが理解に苦しむような行動をとることもなく、読んでいて非常に安定感のある仕上がりで、読後感も良い。
個人的には、もっともファンタジー色の強い「第2話 夏の宝箱」が印象的。
短編3作を全て合わせても小品の部類であるが、ジュブナイル小説としては充分に及第点にのる出来だと言える。ただ、同レーベルの他作品と比較すると尖った部分がないのも事実で、セールス的には苦しそうな気がする。ある点で突き抜けたキャラクターと世界観を前面に押し出して勝負することが多い昨今のライトノベルの中では、やや大人しいめの作品。当世風のやや過激なライトノベルに食傷気味の方には、丁度良い清涼剤かも知れない。
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